ユマニチュードとは

「ユマニチュード」は、体育学を専攻する二人のフランス人、Yves Gineste(イヴ・ジネスト)とRosette Marescotti(ロゼット・マレスコッティ)によって作り上げられた、1979年以来の歴史を持つ、知覚・感情・言語による包括的なコミュニケーションに基づいたケア技法です。
「ケアをする人とは」、「人とは」何者かと問う哲学と、その哲学に基づいた数百を超える実践的なテクニックから成り立っています。
「あなたは大切な存在です」という言語および非言語によるメッセージを、ケアを受ける人が理解できる形で届けるための方法でもあります。
現在フランス国内では14の支部がケア教育を行っており、400を超える医療機関・介護施設がこの技法を導入しています。
また、ベルギー・ルクセンブルク・スイス・ポルトガル・ドイツ・カナダ・イタリア等に国際支部があり、日本支部は6番目の国際拠点として2014年に誕生しました。

この技法では、「ケアをする人とは何か」「人とは何か」ということを常に考え、「見る」「話す」「触れる」(「立つ」)というケアの基本要素を徹底的に行い、同時に複数の要素を行なう「マルチモーダル」なアプローチを特徴とします。
さらにすべてのケアをひとつのシークエンスとして行います。
ケア理念やケア技法の説明に用いられる言葉は平易で、誰もが身近に感じますが、平易な言葉で示される要素を確実に実施するとき、認知症の人の反応は大きく変化します。
ユマニチュードの導入によってケア困難者の拒否的行動が減少し、ケアをしている人の介護負担度も軽減することが報告されています。

ユマニチュードの哲学にもとづいた基本的な技術は、誰でも学ぶことができます。
その一方で、技法は一見たやすいように思えますが、常に「ケアする人とは何か」と自らに問いながら継続的に実践することは簡単ではありません。
まずは、ユマニチュードの基本を学び、ケアの実践の場で役立てていただければ幸いです。



詳しくは、日本ユマニチュード学会のホームページをご覧ください。